
4月某日、午後12時から7年ぶりの再結成を果たしたリンドバーグの渡瀬マキさんに青山のエイベックスで、そして、午後1時30分から半蔵門でザ・ピロウズの山中さわおさんにインタビュー。さて、このふたつのバンドの共通点は何でしょう?
3,2,1…ブブー!! はい、正解は“どちらも今年、結成20周年”でした(わかる人がいたらすごい)。
20代の人は知らないかもしれないけど、リンドバーグは90年代前半の音楽シーンを賑わせた超人気バンド。「今すぐKISS ME」「BELIEVE IN LOVE」といったヒット曲を飛ばしまくり一世を風靡したのですが、’02年に惜しまれながら解散。それ以降、子育てをしながらゆっくりと音楽活動を続けてきた渡瀬さんは今年40歳になり、「自然と“歌いたい”という気持ちになった」と言います。
「歌わないと決めていたわけではないし、いつか歌おうと思っていたわけでもなくて。40歳という年齢になったとき、たまたま“今年、結成20周年だよ”って聞いて、じゃあ、歌おうって」という渡瀬さんからは、自分のなかから生まれる欲求に自然に従うことができる、大人の女性としての成熟を感じたのでした。(外見はまったく変わらず! 超スリム!!)
一方、山中さわおさんが率いるザ・ピロウズは結成当初から苦難の連続。UKギターロック〜USオルタナティブのエッセンスを感じさせる音楽性はコアなロックファンからの注目を集めてきたものの、一般的な認知度を得るまでには至らず、バンドは何度も危機を迎えることになります。しかし山中さんは「音楽には自信があったし、絶対、俺たちを求めているヤツらがいるはずだという確信もあった」という強い気持ちを持ち続け、地道で果敢なライブ活動を展開。
'00年代に入ると、Mr.Children、GLAY、バンプ・オブ・チキンといった当代きっての人気バンドが「ピロウズをリスペクトしている」という趣旨の発言を行うなど、彼らを取り囲む状況は大きく変わっていきます。そして今年9月、結成20年目にして初の日本武道館ライブが決定。平均年齢40歳を超えるバンドが、常に“現在がピーク”という状態を維持していること自体、とんでもなく凄いことなんです。
「スタッフと意見が違って、もめることも多かった。でも、あるときに決めたんだよね。事務所やレコード会社が離れてもいい。俺はやりたいようにやるって。メンバーもすぐに“山中の好きなようにやれ”って言ってくれたし。まあ、粘り勝ちだよね」
山中さんも渡瀬さんも(ちなみに私も)いわゆる“アラフォー”。いろんなバンド人生があるな、とぼんやりと考えてしまう1日でした。