キャリア教育研究所 > コラム > 気ままにmusic★cafe

気ままにmusic★cafe
           森朋之の音楽トーク&コラム

音楽ライター

森 朋之 (もり ともゆき)

‘69年生まれ。
編集プロダクション勤務を経て、'97年頃から音楽ライターとしての活動をスタート。
音楽専門誌、フリーペーパー、音楽サイトなどに執筆中。
バックナンバー一覧

chapter19 ズルイ男!?の正体


VOICE
(2008) 
中島美嘉

 今年の10月は文句なく忙しかった。特に20日以降は、中島美嘉さんのニューアルバム「VOICE」に関する原稿(彼女の公式ホームページにLiner Notesとして掲載されています。興味がある人はぜひ)、L’Arc〜en〜Cielのボーカリスト、HYDEがロック・ギタリストK.A.Zとともに立ち上げた新プロジェクト“VAMPS”のかなり大規模なライブ取材(今月だけで彼らのライブを4回観ました。かっこいいですよ)とインタビュー、そして土壇場になって飛び込んできたアイドグループNEWSの取材(私の担当は錦戸君、増田君、手越君。当然ながらジャニーズのことに詳しいわけではないので、下調べがけっこう大変)などで忙殺され、久々に「これ、間に合うんだろうか……」というヒリヒリした状況に。

  そんなときに限って「すいません、発注した文字数が違ってました」なんてメールが早朝5時に来てたりするのはどうしてだろう。そういうときに私は「“950ワードじゃなくて1950ワードでした。加筆してもらえますか”って、原稿の量が倍以上になってるじゃん! それは加筆じゃくてぜんぶ書き直しでしょう!
もちろん、原稿料もそれ相当に考えてもらえるんでしょうね」なんてクレームを付けるようなヤボなマネはせず、「分かりました、オッケーです!」と返信して、なるべく早く片付けてしまうことにしている。それは私が何事にも動じず、常に人のことを考えて行動している人格者だから、ではなくて、「めんどくさいことはさっさとやってしまうに限る」と判断しているからだ。


LOVE ADDICT
(2008) 
VAMPS HYDE

しかも、相手のミスを責めず、協力的な姿勢を見せておけば「このライターさん、いい人だ」という印象も与えられる、などと考える私はズルい男だろうか。
“Bye-Bye ありがとう さよなら 愛しい恋人よ〜”。あ、それは「ズルい女」か。そういえばシャ乱Qっていま、再結成してるらしい。上手くいくんだろうか。

 そう、再結成といえばJUN SKY WALKER(S)である(と強引に話をつなげてみた)。ことしデビュー20周年を迎えたジュンスカは、春に少人数のスタッフとともにすべて車で移動するライブハウスツアーを敢行。夏フェスに出演したあと、秋には各会場2000人規模のツアーも成功させた。最初はぎこちない空気もあったみたいだが、熱いエールを送るファンの気持ちにも支えられ、徐々にいい雰囲気になってきたという。

今回の再結成プロジェクトは10月の24、25日に行われた日比谷野外音楽堂でのライブで終了したのだが、10年以上の時を経て再び実現した4人のバンドサウンドは、本当に胸に迫るものがあった。若いときはエゴとエゴがぶつかり合い、険悪なムードになることもあったのだろう。しかし、いろんな経験を積んでいくなかで、お互いを受け入れ、“2008年のジュンスカ”をリアルに表現してみせた彼ら。うーん、こういうオトナになりたいものである。って、私も彼らと同世代なのだが。

←次の記事

前の記事→

▲コラム一覧へ戻る