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Vol.1 感受性

高田元気さん(大学2年生)

昨年の夏、私は1ヶ月間、上海に短期留学をした。

最近勉強不足ということもあり、語学力は低下の一途を辿っているが、現地で知り合うことのできた方々の何人かとは今でもメール交換をして交流が続いている。

また、TVニュースや新聞で上海のことを報じている時も他人事とは思えずに食い入るように見入っている。

語学の学習ももちろんだが、実際に自分が行った土地に対して、そのような姿勢が身に付いたことが自分の財産なのではないのだろうかと、最近思っている。

ところで、大学3年生になる今年の私は、「感受性」ということをテーマに生活するように誓った。
「感受性」とはつまり「感じる力」のことなのだが、このテーマにたどり着いたのには、あるはっきりとした理由がある。

将来、私は自分の周りの人達に良い影響を与えられるような仕事をしていきたいと考えている。

  

これは私の尊敬するある先輩がいつも言っていたことなのだが、「働く」ことは「傍」を「楽」にすること。「傍」とは周りの人々を意味し、「楽」にするとは幸せにすることを意味している。

つまり周りの人達を幸せにすることができて初めて「働く」というのであって、決して自分ひとりの中で完結しないということだ。

したがって私は「傍」を「楽」にするのだったら、それがメディアとしてであれ、起業であれ、官僚であれ、自分が楽しいと思えるのであれば、その方法は何でも良いと思っている。

では、「傍」を「楽」にするにはまず何が大切なのか?

そう考えた時に当然のことながら私は、他人の立場に立ってその人の気持ちを考える共感能力こそが大切だと思った。もちろんそれは人だけに限らないのだが。

では、他人(もの)の立場に立って考えるためには何が必要か?

それは豊かな「感受性」、つまり「感じる力」だ。その「感じる力」こそが、若くて時間のある学生時代につけなければならないものだと思っている。

そして、今はその力を蓄えることが、あるべき学生生活の一つの答えだと考えている。

私がそのように考えるようになったのは、昨年の夏の上海での経験が大きい。
私は広大な中国の地で、本当にたくさんのものに触れ、色々なことを感じ、日本では考えないようなことを考え、経験した。

あの経験は、私に豊かな「感じる力」を与えてくれたと思っている。
そしてもちろん、これからも様々な経験をして、「感じる力」をつけていきたいと考えている。

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